第19回マツタケ人工栽培究極の会 令和元年12月21日の記録
12月21日は、京都府立植物園北門の集合場所(※1)迄、
三重県から柴田さんが高崎さんと遠路2人で来られていましたが、
柴田さんは、R162(周山街道)の赤橋から奥の道が狭く、車で行けないとの事で、
現地集合者は、高崎、田中、小松、片上、吉原、藤田利、藤田博、今海、才村、高瀬、渡辺、野村龍司の、全12名でした。
柴田さんが来られる際は、次回から、赤橋以降 僕が運転します。

H30.12.15に整備して、H 31.3.2に樹幹注入した場所

松の幹に、才村さんがつけたタグ。日付と樹幹注入量(0.5アンプル)が記録されている。
2017.12.16の記録「まあ出んやろね」

2017.12.16 に植えた松の2年後2019.12.21・・・右は片上さん

そのトナリに、さらに、松の培地を作る。藤田博美さん曰く「山仕事(農林業)で働く男は、不思議とボヤく人がいなくて、文句を言わず、よく働く」との事。
きっと、自然が相手だと 人間関係にも悩む事がないのでしょう。

シルク培地のマツタケ菌 25℃の恒温器で、渡辺主税さんが育てた

ルートン(発根促進剤)

適当な太さの根を寸切りにしてルートンをまぶし、菌糸を巻付ける。

たぶん 高瀬教授の手。今回は、PP糸ではなく、麻糸で縛ったのが工夫。

三脚で、しっかり支える。この日、和知に松の20年生苗を取りに行った藤田博美さんと三重県鈴鹿から参加の高崎広さん。

シカが、若木の幹を齧るので、シカ除けに杉葉を括り付ける。

今海さん(庭師の息子だそうです)は、カケヤ(掛矢)を上手に使う。
例えば、日時と場所を指定して集まって、
4人でマージャンを延々とやっていて、疲れてくる。
みんな真面目な顔をして、頑張っている。
いつから始めて、いつ迄やるのか、
分からなくなってきている上に、
誰もやめると言わない。
「ロン‼️」
唐突に、誰かが、アガって、
振り込んだ人は、相手の手を確認して、点棒を払う、
延々と、共通のルールの下にやっているが、
全体として、生産的ではない。
時間も金も奪う。
ゲームとして面白いからやるのか?
偶(たま)に勝つからやるのか?
それとも、敗けるから、次こそはと、
新たな手にチャレンジするのか?
コミュニケーションのツールとして
マージャンをやるのか?
動機(手段と目的と言い訳)が綯交(ないまぜ)になって、
惰性で続けているのか?
僕は、若い頃から、共通のルールの下で、
敗けても敗けても、ルールと秩序を守る
ギャンブラーに敬意を持っている。
決して、アホだとは思わない。
(顔見知りの)人とのコミュニケーションは、大切だ!
ところが、マージャンは、誠に生産的でない。
「生産的ではないからやるのだ」とか
「始めっからヒマつぶしのつもりでやっている」とか
言われたらそれまでだが、、、
この「マージャン」「ギャンブル」のところを
「マツタケ人工栽培究極の会」と入れ替えても、
マツタケ人工栽培の真理
に近づいているという実感が得られないので、
僕は、同じような感慨(或る種 虚しさ)を覚える。※2
表題の「遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん 遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ」は、梁塵秘抄の一節。
マツタケ人工栽培究極の会 のホームページは、 アーサーバイオ/アーサー技建ブログ のツインページです。
※1
未だ、ヤマボウシの実が生っていたので、例によって、獲ったら、遠くから、植物園のおばさんが「獲ったら、ダメ〜」と声を張り上げていた。

11月16日 植物園北門のヤマボウシ
僕は、このヤマボウシ(実が大きく成る栽培種)の種子を植えているのだが、未だに、芽が出ない。
「ルートン」か「メネデール」を添加してもダメかなぁ〜

「芽根出~る」という挿し木用 植物活力剤がある。
・・・と、ここまできて気付いたこと、「時期や温度が大事」なんだ。
※2
ノーベル生理学賞 山中伸弥さんの講演録 のVWの話を考えると、
Vision & Work hard だから、失敗を恐れず、
数多くの仮説を立て、努力と実践の末、10〜100の失敗を経た上にしか、研究成果が出ない!という事。
「マツタケ人工栽培究極の会」は、トライアンドエラーのトライが少な過ぎる。
そして大切なのは、ハードワークに加えてVisionを持つことだ。
結局、「何の為の『マツタケ人工栽培究極の会』か?」という問いに対しての答えは
「成功すると、科学の進歩(社会貢献)となり、成功しなくても、
失敗の記録を残す事で、誰か次の代の成功者の礎になるという確信が持てる」と、僕は考える。
それが出来れば徒労や虚しさが解消されるのではないか?
Vision & Work hard は文法的に可変しい。
Have a vision and work hard が正しいので、
ロバートメイリー教授は、英米の人ではなくドイツ系かも、、、。
記:野村龍司