憂国

丸山穂高衆議院議員が、北方領土の国後島へのビザなし交流訪問団に参加して、

宿泊場所の「友好の家」で、

訪問団団長の元国後島民の大塚小弥太さん(89才)に、

「戦争で奪われた島は戦争で取り返すしかない」という趣旨の発言をして、

そこにいた誰かが録音してそれをマスコミが報道し、騒ぎが広がった。

そして、丸山議員が所属する日本維新の会は同議員を除名したうえで、

他の党派の議員達とともに同議員の議員辞職を求めて動き回っている。

国会とマスコミは、まるで「戦争」という言葉に対するアレルギー反応を起こしているが如し。

 

日本維新の会の片山虎之助共同代表は5月17日、ロシア大使館でガルージン駐日大使と会談し、

丸山穂高衆院議員(維新が除名)が北方領土返還に関連して戦争に言及した問題について陳謝した。

ガルージン駐日大使は「戦争という言葉、ロシアの混乱を望むようなことは非常に不快」と述べたという。

片山虎之助が土下座しに行った格好だ。(威勢のいい名前が泣くぞ!)

 

日本は、どうしてこんなに情けない国になってしまったのだろう?

 

「Speak softly and carry a big stick, you will go far」

(大きな棍棒を持って、穏やかに話し合おう、それで言い分は通る)

ということわざが西アフリカにある。

T・ルーズベルト大統領はこのことわざを借りて

「Big Stick Diplomacy(棍棒外交)」を作り上げた。

大きな棍棒は殴り合うためのものではない。

穏やかに話し合って、言い分を通すための道具だ。

丸山議員は、「棍棒をもって殴り合う」ことを選択肢にした事が間違っていたが、

「戦争ができる」ことと「戦争する」こととは全く異なる。

ある意味「戦争ができる」という手段によって

「戦争しない」「戦争を仕掛けられない」という「平和」目的を達成する。

かつて、ソ連のフルシチョフ(共産党中央委員会第一書記)が

「領土は戦争で取り返せ」と言った例を挙げるまでもなく、

近年でも、ロシアはクリミア半島を武力で切取ったではないか?

これは、ロシアだけでなく(日本以外の)世界の常識だ。

北方領土を返さないロシア人に「戦争という言葉が不快」だとか言われたくない。

北方領土は、火事場泥棒で掠め盗られた。

【ソ連は 日ソ不可侵条約を一方的に破って、米軍の出方を伺いながら1945年8月28日に択捉島、

9月1日に国後島・色丹島に上陸侵攻をした。終戦勅諭が8月15日、降伏文書の調印が9月2日。】

正義は 我が方にある。

「ロシア人は日本にまともに戦争で勝ったことが無いので、日本に対して恐怖心がある」

米原万里が言っていた。

 

 

 

プーチンは「領土問題は棚上げにして、千島への経済援助を」という、提案をしてきた。

かつてのソ連でさえ、ここまで(日本にとって)屈辱的な提案しなかったと言われる。

なめとったら、非道い目に遭わすど!」と言わないといけない場面があるだろう。

外交の場面によっては、脅し(ブラフ)も使えないような政治家は要らない。

はっきり言って、自衛隊は軍隊であるが、ブラフ(ハッタリ)でもある

「戦争ができる」という選択肢を持っている外交は力があるが、

残念ながら、日本には力がない。

 

戦争」の代案は「話し合い」だが、これまでソ連やロシアと、

74年の間、幾度も話し合って、北方領土返還の成果は出たのか?

 

丸山議員は、言い方が性急に過ぎたと思うが、「戦争ができる」という選択肢について、

議論を提供した意味は大きい。

 

この問題について、右翼だとかサヨクだとか、維新の会がどうした、

参議院議員選だ、マスコミがどうだ、憲法九条をどうするとかの、

国内の話ばかりしていては、いつまでも埒が開かないので、

国益という観点で切り取ることにする

僕は、丸山議員の人品骨柄には興味ないが、

丸山議員の議員辞職決議をする際に、戦争という言葉を吐いたという理由に於いてなら、

言葉狩りをやっているに過ぎないので、

日本の国益マイナス、つまり ロシアにとってプラスではないだろうか?

しかし、彼の一連の言動が、品性下劣である事(飲酒上のトラブルが多い事を含む)を以って

議員辞職決議するのであれば、ロシアへの加点には、ならないと考える。

(週刊文春に色々書かれているらしい)⬅︎今ココ

結論として、国会の議席数を争って、国内で「戦争」の言葉狩りをしている限り

国会マスコミ国益を損ねていると考える。

 

 

日本は、どうしてこんなに情けない国になってしまったのだろう?

三島由紀夫が1970年に予言した通りだ。

「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。

このまま行つたら「日本」はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。

日本はなくなつて、その代はりに、

無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、

或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。」三島由紀夫

 

れから、49年を経て 初めて僕は、

「三島の予言が『戦争』という言葉の『言葉狩り』の体たらくだった」という理解をした。

 

一介の議員が「戦争」という言葉を使ったぐらいで、

党代表が大使館に土下座しに行くような屈辱外交の国は情けない。

ラ・マルセイエーズを未だに国歌としているフランスのほうがましだ。

我らが皇祖皇宗および、戊辰戦争以降 幾百万の英霊に対し、申し訳ないという気持ちになる。

>>>

生き長らえるよりは
先人と棺を共にすることを欲する
僕らは気高い誇りを胸に
先人の仇を討つか 後を追って死ぬのみ! 

武器を取れ 市民らよ
隊列を組め
進もう 進もう!
汚れた血が
我らの畑の畝を満たすまで!

>>>  ラ・マルセイエーズ の終い部分

 

 

 

 

ラ・マルセイエーズ 

  フランス語歌詞 日本語仮訳
1番 Allons enfants de la Patrie,
Le jour de gloire est arrivé !
Contre nous de la tyrannie,
L’étendard sanglant est levé,
L’étendard sanglant est levé,
Entendez-vous dans les campagnes
Mugir ces féroces soldats ?
Ils viennent jusque dans vos bras
Égorger vos fils, vos compagnes !
行こう 祖国の子らよ
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられた
血まみれの旗が 掲げられた
聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは汝らの元に来て
汝らの子と妻の 喉を搔き切る!
*ルフラン
Aux armes, citoyens,
Formez vos bataillons,
Marchons, marchons !
Qu’un sang impur
Abreuve nos sillons !
武器を取れ 市民らよ
隊列を組め
進もう 進もう!
汚れた血が
我らの畑の畝を満たすまで!
2番 Que veut cette horde d’esclaves,
De traîtres, de rois conjurés ?
Pour qui ces ignobles entraves,
Ces fers dès longtemps préparés ?
Ces fers dès longtemps préparés ?
Français, pour nous, ah ! quel outrage
Quels transports il doit exciter !
C’est nous qu’on ose méditer
De rendre à l’antique esclavage !
何を望んでいるのか この隷属者の群れは
裏切者は 陰謀を企てる王どもは?
誰のために この卑劣な足枷は
久しく準備されていたこの鉄枷は?
久しく準備されていたこの鉄枷は?
フランス人よ 我らのためだ ああ!なんという侮辱
どれほどか憤怒せざるを得ない!
奴らは我らに対して企んでいる
昔のような奴隷に戻そうと!
*ルフラン
(refrain)
(繰り返し)
3番 Quoi ! des cohortes étrangères
Feraient la loi dans nos foyers !
Quoi ! ces phalanges mercenaires
Terrasseraient nos fiers guerriers !
Terrasseraient nos fiers guerriers !
Grand Dieu ! par des mains enchaînées
Nos fronts sous le joug se ploieraient
De vils despotes deviendraient
Les maîtres de nos destinées !
何と! 外国の軍勢が
我らの故郷に来て法を定めるだと!
何と! 金目当ての傭兵の集団が
我らの気高き戦士を打ち倒すだと!
我らの気高き戦士を打ち倒すだと!
おお神よ! 両手は鎖で縛られ
頸木をはめられた我らが頭を垂れる
下劣なる暴君どもが
我らの運命の支配者になるなどありえない!
*ルフラン
(refrain)
(繰り返し)
4番 Tremblez, tyrans et vous perfides
L’opprobre de tous les partis,
Tremblez ! vos projets parricides
Vont enfin recevoir leurs prix !
Vont enfin recevoir leurs prix !
Tout est soldat pour vous combattre,
S’ils tombent, nos jeunes héros,
La terre en produit de nouveaux,
Contre vous tout prêts à se battre !
戦慄せよ 暴君ども そして国賊どもよ
あらゆる徒党の名折れよ
戦慄せよ! 貴様らの親殺しの企ては
ついにその報いを受けるのだ!
ついにその報いを受けるのだ!
すべての者が貴様らと戦う兵士
たとえ我らの若き英雄が倒れようとも
大地が再び英雄を生み出す
貴様らとの戦いの準備は 整っているぞ!
*ルフラン
(refrain)
(繰り返し)
5番 Français, en guerriers magnanimes,
Portez ou retenez vos coups !
Épargnez ces tristes victimes,
À regret s’armant contre nous.
À regret s’armant contre nous.
Mais ces despotes sanguinaires,
Mais ces complices de Bouillé,
Tous ces tigres qui, sans pitié,
Déchirent le sein de leur mère !
フランス人よ 寛大な戦士として
攻撃を与えるか控えるか判断せよ!
あの哀れなる犠牲者を撃つ事なかれ
心ならずも我らに武器をとった者たち
心ならずも我らに武器をとった者たち
しかしあの血に飢えた暴君どもには
ブイエ将軍の共謀者らには
あの虎狼どもには 慈悲は無用だ
その母の胸を引き裂け!
*ルフラン
(refrain)
(繰り返し)
6番 Amour sacré de la Patrie,
Conduis, soutiens nos bras vengeurs
Liberté, Liberté chérie,
Combats avec tes défenseurs !
Combats avec tes défenseurs !
Sous nos drapeaux que la victoire
Accoure à tes mâles accents,
Que tes ennemis expirants
Voient ton triomphe et notre gloire !
神聖なる祖国への愛よ
我らの復讐の手を導き支えたまえ
自由よ 愛しき自由の女神よ
汝の擁護者とともに戦いたまえ!
汝の擁護者とともに戦いたまえ!
我らの旗の下に 勝利の女神よ
汝の勇士の声の下に 駆けつけたまえ!
汝の瀕死の敵が
汝の勝利と我らの栄光とを見んことを!
*ルフラン
(refrain)
(繰り返し)
7番
(子供の詩)
Nous entrerons dans la carrière
Quand nos aînés n’y seront plus,
Nous y trouverons leur poussière
Et la trace de leurs vertus !
Et la trace de leurs vertus !
Bien moins jaloux de leur survivre
Que de partager leur cercueil,
Nous aurons le sublime orgueil
De les venger ou de les suivre
僕らは自ら進み行く
先人の絶える時には
僕らは見つけるだろう 先人の亡骸と
彼らの美徳の跡を!
彼らの美徳の跡を!
生き長らえるよりは
先人と棺を共にすることを欲する
僕らは気高い誇りを胸に
先人の仇を討つか 後を追って死ぬのみ!
*ルフラン
(refrain)
(繰り返し)