この度、アーサーバイオ/アーサー技建の協賛により、
のホームページを立ち上げました。
マメ科のレンゲソウ(蓮華草)やクローバー(シロツメクサ)や↑ウマゴヤシ(馬肥やし)は、緑肥として利用されます。
緑肥とは、栽培している植物を収穫せずそのまま田畑に梳き込み、植物と土を一緒にして耕し、後から栽培する作物の肥料にすること、
或いは、そのための植物のことです。
マメ科以外の緑肥ではヒマワリ・エンバク・ライ麦・トウモロコシ・エビスグサ(決明子、ハブ茶の原料)・マリーゴールド・・・があります。
緑肥には
- 土の構造がよくなることで、水はけ、保水力などが高まる。
- 有機物が増加することで、土壌中の微生物の繁殖が促進される。
- 土壌中の微生物間のバランスがよくなり、病害虫の発生を防ぐ。
- 施設野菜土壌の塩類濃度を下げる。
という効果があり、特にマメ科植物は、根粒(根瘤)バクテリアとの共生により、空中の窒素を固定する為、土が肥えます。
落花生の根粒バクテリア
マメ科植物の中でも、ダイズにはダイズ根粒菌、ミヤコグサにはミヤコグサ根粒菌、というように根粒菌にも宿主特異性があり、
また、マメ科以外の緑肥にも、根粒菌の代わりにアーバスキュラー菌が伴います。
植物は、空気中に80%もあるN2を直接吸収することができず、菌根菌(や根粒菌)の作る硝酸態窒素の形でしか取り入れることができないのです。
しかしそれは、一方的搾取ではなく相利共生(Mutualism)です。
植物は無機化合物(硝酸態窒素やリン酸)や微量元素を菌根菌(や根粒菌)から受け取る一方、菌根菌(や根粒菌)は植物から光合成産物を受け取っています。
このように、相利共生を続けていくと、温帯では土が腐植土でどんどん肥えて行って、表土が黒ボク土になります。
↑「土 地球最後のナゾ」by藤井一至 より
この肥沃な土は(ダムや堤防のない時代には)川が毎年洪水を起こしては、表土を流して濁流となり、下流に肥沃な耕土を堆積します。
「エジプトはナイルの賜(ヘロドトスの言葉)」というのは、上のことを言います。
同様に、吉野川(四国二郎)の下流域で、山芋やレンコンや藍の栽培が盛んなのは、吉野川の賜です。
地球では、山や野原は、すこしずつ風化して、下流に腐植土を流してしまうので、黒ボク土は最後に下流の河口でクリークになります。
しかし、熱帯地方には黒ボク土(チェルノーゼムや黒土)は、ありません。
理由は、下のグラフに拠ります。
熱帯では、樹木や水が豊富でも、土壌微生物が分解する速度が速くて、土が茶色くなる理由がこのグラフです。
つまり、植物が光合成産物を根に送ったり、落葉や幹や枝の腐食が溜まって行きますが、
溜まるよりも土壌微生物が分解する速度が速いので、熱帯では温帯のように腐植土が溜まりません。
ミャンマーと日本の 土の違いの話を書こうとしたのは、↓のグラフを見て感動したからです。
↑(藤原俊六郎「新版 図解 土壌の基礎知識」農文協)より
最近、最も感動したグラフです。
つまり、熱帯では、腐植が分解されるのが早くて、落ち葉の腐葉土が貯まらない為、
熱帯雨林の土は、案外やせていて、温帯地域の土が肥沃である。
この縦軸の単位は 何なんだろう?
この度、アーサーバイオ/アーサー技建の協賛により、
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現在工事中のところも多いですが、私が「マツタケ人工栽培究極の会」の末席幹事です。