♪塩水ばかりじゃふやけてしまう?

泳げたいやきくん1975の歌詞で、

「一日泳げば腹ペコさ 目玉もクルクル回っちゃう」

「たまにはエビでも喰わなけりゃ 塩水ばかりじゃふやけてしまう」というクダリがある。

テツ&トモ昆布が海でダシが出ないの何でだろう~?」と歌って踊っていたけれど、

テツ&トモは「何でだろう〜〜」で終わって謎解きをしない

見ている人は  そこで笑って終わりなので、何故昆布が海でダシが出ないかを、一生解らない。

たいやきが塩水ではふやけないし、昆布が海でダシが出ないのはあたりまえだ。

いずれも浸透圧で説明出来る。

つまり、植物(生きている昆布)の細胞壁も動物の細胞膜もタイヤキの焼き目もナメクジの皮膚も、浸透膜の役目をする。

海水の平均塩分濃度は3.4%で、陸上動物の浸透圧は海水よりも低いので、ヒトが海水浴でふやけるということはないと思われる。

なぜなら、外側が3.4%という高張であれば(ネメクジに塩をかけた時のように)浸透膜の内側(低い方)から外側(高い方)に水分が出て行くことがあっても、

外側から内側に水分が入り込むこと(ふやける・ダシが出ること)がないからだ。

 

海表面の塩分濃度

塩分と生物 (From Wikipedea)

↑海水を飲む牛、エストニアKesselaid島の海岸にて。

 

海水は、通常は水分の摂取には適さないが、塩分摂取を目的として飲用する場合がある。

塩分組成の比率はヒトの体液とほぼ同じであるとまことしやかに言われることもあるが(一部の天然塩の宣伝など)、ヒト生体の塩分濃度は約0.9%であり海水の塩分濃度は生体よりもかなり高い。大量に飲まない限り害はないが、塩分が多く浸透圧が高すぎるため水分の摂取には適さない。また、体質によりマグネシウムイオンに対して敏感な場合は下痢の原因となる。ただし海に近い場所に生息する動物は、塩分の摂取を目的として海水を飲用する場合はある。しかしヒトの場合は、そのまま海水を飲用するのではなく、水分を蒸発させて固体の食塩を採取するか、過去に海だった陸地において岩塩を採取し、摂取する。

塩分組成の比率については、現在の塩分濃度よりも、その生物が生まれた当時の海水の塩分濃度・組成に近いと言える。硬骨魚類を含む多くの脊椎動物は塩分濃度は0.9%であり、これは4億年ぐらい前の海水の塩分濃度に近いと考えられている脊椎動物の登場が5億4200万年前、脊椎動物(両生類)の上陸が3億6000万年前と言われている。一方で硬骨魚類と異なり淡水での進化を経験していない軟骨魚類、クラゲやイソギンチャクなどの刺胞動物、貝やイカ・タコなどの軟体動物、ウニやヒトデなどの棘皮動物、ホヤ類、甲殻類などの無脊椎動物については、体液は海水とほぼ同じ組成で、浸透圧も海水と等張である。

 

風だしの「お澄まし」は、人間が「旨いと感じる」塩分濃度が0.9%だ。

お澄ましに限らず、どんなスープも最適塩分濃度は、0.9%

これは「浸透圧が等張」ということで、

その理由は、「ヒト生体の塩分濃度が約0.9%」だからで、「4億年ぐらい前の海水の塩分濃度が0.9%だったから」だと考えられている。

>>硬骨魚類を含む多くの脊椎動物の塩分濃度が0.9%なのは、硬骨魚類は一旦、陸上の淡水域に上がっていた歴史があるからだと推定されている。

>>骨格のほかにも、硬骨魚類は、やそこから派生した浮き袋をもつといった特徴によっても、軟骨魚類から区別される。肺を獲得した初期の硬骨魚類の祖先は淡水棲であったとみられ、海棲の硬骨魚類はここから二次的に海洋に進出したものである。そのため硬骨魚類の体液の塩分濃度は約0.9%であり、現在の海水の塩分濃度(3.4%程度)よりかなり低い。ちなみに淡水での進化を経験していない軟骨魚類・海棲の無脊椎動物の体液の塩分濃度は、現在の海水の塩分濃度に近い。 

>>硬骨魚類は、現在大きく2種類の定義で用いられる、脊椎動物の中のグループである。

 ・A : 古典的には、階層分類における”魚類“の分類群のひとつで、一般的には便宜上こちらを指すことが多い。

 ・B : 近年の系統学や分岐分類学的立場からすると、硬骨魚類(Osteichthyes)はある単系統群に与えられた名称であり、哺乳類や鳥のような動物もすべて硬骨魚類に含まれる

で言う「硬骨魚類」とは、Bの分類になる。

こうした定義上の混乱は、生物学における分類体系が常に更新されたり、用途や思想・学説によって最適な体系が異なるために頻繁に生じるもので、特に近年は分子系統学や分岐分類の躍進が著しく、形態のみに基づいた伝統的な分類体系が、DNA解析などにより次々と更新されているが、一般には広まりにくく、また伝統的な分類の方が直感的で理解しやすいため、便宜上、A Bどちらの分類体系も用いられている。

 

エルンスト・ヘッケル反復説で、ヘッケルは動物胚のかたちが受精卵から成体のかたちへと複雑化することと、自然史における動物の複雑化との間に並行関係を見出した。

反復説生物発生原則とも言われ、往々にして、簡単に「個体発生は系統発生を繰り返す」という風に言われる。つまり、ある動物の発生の過程は、その動物の進化の過程を繰り返す形で行われる、というのがこの説の主張である。ここで個体発生とは、個々の動物の発生過程のことであり、系統発生とは、その動物の進化の過程を意味する表現である。(ともにヘッケルが提唱した言葉)

↑の下段の絵では、最初に脊椎動物の胎児が、魚の形をしていて、亀になったり鳥になったり犬になったりという過程を経て、人間になる。

絵は、随分と作為的だが、直感的に鳥も哺乳類も硬骨魚類に分類されるということが、理解できる。

 

 

オマケ  「海水を飲めないウミヘビ  、水分補給の 謎の一端を解明」byナショナルジオグラフィック